アクティブブザーとパッシブブザーの違い:ブザーとは?使い方を解説
アクティブブザーとパッシブブザーの見分け方、ブザーのしくみ、Arduinoへの配線、tone()関数、音階の周波数、メロディーの例を紹介します。
ブザーは、電気信号を音に変える小さなスピーカーです。防犯システムのビープ音、電子レンジのお知らせ音、おもちゃのメロディーは、たいていブザーから出ています。Arduinoのプロジェクトでは音で知らせるいちばん安い方法ですが、正しい音を出すには、手元のブザーがどの種類なのかを知っておく必要があります。

アクティブブザーとパッシブブザーの違い
| 項目 | アクティブブザー | パッシブブザー |
|---|---|---|
| 発振回路の内蔵 | あり | なし |
| 音を鳴らすには | HIGHを与えるだけ | 矩形波(周波数)が必要 |
| 音 | 1つの決まった音 | 好きな周波数:音階、メロディー |
| Arduinoの命令 | digitalWrite() | tone() / noTone() |
| 用途 | アラーム、警告のビープ音 | 音楽、さまざまな通知音 |
ブザーがアクティブかパッシブかはどう見分ける?
- 裏面を見る:パッシブブザーは裏側に緑色の基板が見えることが多く、アクティブブザーの裏側は黒い樹脂でふさがれています。
- 5 Vをかける:アクティブブザーは鳴り続け、パッシブブザーはつないだ瞬間にかすかにカチッと鳴るだけです。
- マルチメーターで測る:パッシブブザーのコイルは約16 Ωの低く安定した抵抗値を示します。アクティブブザーは値がはっきりしないか、とても高くなります。
- シールを確認する:アクティブブザーには、上面に「はがしてください」と書かれた保護シールが貼られていることがよくあります。
ブザーをArduinoにつなぐ
小型のブザーの消費電流は約20〜30 mAなので、Arduinoのピンに直接つなげます。長い足(+)をデジタルピン、たとえば8番ピンに、短い足をGNDにつなぎます。音が大きすぎる場合は、100 Ω程度の抵抗を間に入れてもかまいません。大きくて強力なブザーは、トランジスタを通して駆動する必要があります。
tone()で音階やメロディーを鳴らす
パッシブブザーでは、tone(pin, frequency, duration)で指定した周波数の矩形波を出せます。音階にはそれぞれ周波数があり、たとえばA4(ラ)は440 Hzです。
| 音階 | ド(C4) | レ(D4) | ミ(E4) | ファ(F4) | ソ(G4) | ラ(A4) | シ(B4) | ド(C5) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 周波数(Hz) | 262 | 294 | 330 | 349 | 392 | 440 | 494 | 523 |
1const int BUZZER_PIN = 8; // pasif buzzer / passive buzzer
2
3// Do Re Mi Fa Sol La Si Do
4int notes[] = {262, 294, 330, 349, 392, 440, 494, 523};
5
6void setup() {
7 for (int i = 0; i < 8; i++) {
8 tone(BUZZER_PIN, notes[i], 300); // 300 ms çal / play for 300 ms
9 delay(350); // notalar arası boşluk / gap between notes
10 }
11 noTone(BUZZER_PIN); // sesi kapat / stop the sound
12}
13
14void loop() {
15}よくある失敗
- アクティブブザーでメロディーを鳴らそうとする:内蔵の発振回路が決まった音を出すため、tone()では音の高さが変わりません。
- tone()と一緒に3番と11番ピンでPWMを使う:Unoではtone()がTimer2を使うため、鳴らしている間はこれらのピンのanalogWriteが正しく動きません。
- 2つのブザーを同時に鳴らす:tone()は一度に1本のピンでしか動きません。
- 極性を逆にする:長い足がプラスです。逆につなぐと、アクティブブザーは鳴りません。
ボタンでピアノを作るなら、まずArduinoに押しボタンをつなぐ方法から始め、音の高さや音量をつまみで調整するにはポテンショメーターとは?を読んでみてください。
よくある質問
ブザーは抵抗なしでつなげますか?
小型のブザーの消費電流は20〜30 mAなので、ピンに直接つなげます。音量を下げたり、ピンを保護したりするには、100〜220 Ωの直列抵抗を入れてください。
ブザーの音がとても小さいのはなぜですか?
パッシブブザーにdigitalWriteでHIGHを与えた場合、音が出ないか、カチッと鳴るだけです。代わりにtone()を使ってください。ブザーの共振周波数(ふつうは2〜4 kHz)に近い音ほど大きく聞こえます。
ESP32やPicoでブザーを鳴らすにはどうすればいいですか?
ESP32では、現行のArduinoコアならtone()が使えます。古いバージョンではledcWriteToneを使います。PicoのMicroPythonでは、PWMの周波数を音階に合わせ、デューティ比を半分にします。
ブザーとスピーカーの違いは何ですか?
ブザーは小さく、単音を効率よく出せて、ピンから直接動かせます。スピーカーは幅広い周波数できれいな音を出せますが、アンプやDFPlayerのような音声モジュールが必要です。
この記事を読んだ後に作れるプロジェクト
全プロジェクトを見る
ブザーの使い方
呼び鈴やアラームがどうやって音を出すのか、気になったことはありませんか?Arduinoが小さなブザーを短い間隔で鳴らし、音を出す、止める、を繰り返します。電気で音が生まれる仕組みを学び、メロディーを演奏するプロジェクトへの第一歩を踏み出せます。

ブザーの周波数を調整
4つのボタンでブザーの音を操作します。1つは音を鳴らし、1つは音を止め、残りの2つは音を高くしたり低くしたりします。音を高くするボタンや低くするボタンを押し続けると、音程が段階的に変化し、サイレンのように聞こえます。音の高低が生まれる理由を、自分の耳で確かめられます。

ブザーでトルコ国歌を演奏
ボタンを押すと、小さなブザーがトルコ国歌を1音ずつ演奏し始めます。Arduinoが各音を正しい音程と長さで鳴らし、国歌の2節を最初から最後まで演奏した後、次のボタン操作を待ちます。シンプルな音響部品からメロディーが生まれる様子を、自分の耳で確かめられます。

IR受信機・リモコン・ブザーでメロディーを再生
テレビのリモコンのボタンでメロディーを奏でるオルゴールを作ります。赤外線受信機がリモコンの信号を受け取り、1つ目のボタンで軽快なゲーム音楽、2つ目でおなじみの童謡、3つ目で新年の歌をブザーから流します。リモコンが目に見えない光で通信する仕組みと、音符を音に変える方法を学びます。

ブザーとボタンで作る簡単なピアノ
8個のボタンで小さなピアノを作ります。各ボタンには、低い音から順にド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、高いドが割り当てられています。ボタンを押している間はブザーから音が鳴り、離すと止まります。簡単な曲を弾きながら、音符の正体が音の振動であることを実感できます。

ESP32とブザーでメロディーを演奏
パッシブブザーで簡単なメロディー「きらきら星」を演奏します。Arduinoと同じようにtone()とnoTone()で音を鳴らします。ESP32 Arduino Core 3.0+でも同じ構文が使えます。パッシブブザーを使用してください。アクティブブザーではメロディーを演奏できません。

Arduino 音で知らせる反応速度テスト:反射神経をミリ秒で測ろう(LCD+ブザー+LED 3個)
反射神経はどれくらい速いでしょうか。ボタンを押すと、赤LEDが位置について、黄LEDが用意を知らせ、1.5〜3.5秒のランダムな待ち時間が始まります。緑LEDが光ってブザーが鳴った瞬間にもう一度押すと、反応時間がI2C LCDにミリ秒で表示され、下の行にその回の最高記録と平均が出ます。緑より先に押すと画面にTOO EARLY!と表示され、残念な音が鳴ります。ボタンを長押しすると新しいプレイヤーになり、全員が同じ待ち時間の順番で勝負できます。
ほかの記事
BlueGraysアプリ
この回路をスマホでステップごとに作る
回路図、コード、部品リストを1つの画面で確認できます。Arduino、ESP32、Picoのプロジェクトを200件以上用意しています。

