PCBの設計方法:初心者向けEasyEDAステップガイド
EasyEDAでPCBを設計する方法を解説します。回路図、フットプリント、部品配置、配線幅、ベタ銅箔、DRC、ガーバーデータ、発注に加え、Arduino Nanoを使った基板の例とKiCadも紹介します。
PCB設計とは、ブレッドボード上に配線して作った回路を、銅箔パターンで部品をつなぐ恒久的なプリント基板にすることです。今では高価なソフトウェアや工場は必要ありません。無料のEasyEDAを使えば、ブラウザーで回路図を描き、基板を設計して製造用ファイルを生成し、数回のクリックで発注できます。1〜2週間後には、プロが作ったような基板が手元に届きます。
このガイドでは、Arduino Nanoを使った小型センサー基板を例に、作業全体を順に進めます。回路図の作成、部品ごとの正しいフットプリント選び、部品配置、電流に応じた配線幅の設定、GNDのベタ銅箔の追加、DRCによるエラーの確認、ガーバーファイルの生成、発注、届いた基板の動作確認までを扱います。最後に、初心者がよくする設計ミスを紹介し、EasyEDAと高機能な代替ソフトKiCadを簡単に比較します。

PCBとは?ブレッドボードからPCBに移す理由
PCBは、ガラス繊維で補強したエポキシ樹脂(FR-4)の板に薄い銅箔を貼り付けたものです。趣味の電子工作用基板の多くは2層です。表と裏に銅箔があり、ビアと呼ばれる小さなめっき穴で2つの層を接続します。銅箔を覆う緑色などの塗膜はソルダーレジストです。配線を保護し、パッドだけにはんだが付くようにします。表面の白い文字はシルク印刷層です。ブレッドボードは試作に最適ですが、振動で配線が緩み、長いジャンパーワイヤーはノイズを拾いやすく、回路がケースに収まらないこともあります。PCBにすると、丈夫で小さく、同じものを再現でき、問題の調査もしやすい回路になります。
| 特徴 | ブレッドボード | ユニバーサル基板 | PCB |
|---|---|---|---|
| 恒久性 | 仮設用、配線が緩みやすい | 恒久的、手ではんだ付け | 恒久的で丈夫 |
| 準備にかかる時間 | 数分 | 数時間(すべての接続を手作業) | 設計に数時間、製造と配送に1〜2週間 |
| 同じものを作る場合 | 毎回組み直す | 毎回はんだ付けする | 同じファイルから必要な数だけ作れる |
| 見た目と大きさ | 大きく、配線が入り組む | 中程度 | 小さく、すっきりする |
| SMD部品 | 使用不可 | 難しい | 簡単 |
| 適した用途 | 実験と学習 | 1個だけ作る簡単な回路 | 完成品として使うプロジェクト、複数個の製作 |
作例:Arduino Nanoを使ったセンサー基板
このガイドでは、ブレッドボードでよく作られる回路をPCBに移します。使うのはArduino Nano、DHT22温湿度センサー、I2C OLEDディスプレイ用の4ピンヘッダー、2個のボタン、LED、パッシブブザーです。Nanoを基板に直接はんだ付けせず、2本の15ピンメスヘッダーに差し込みます。こうすれば、別のプロジェクト用に取り外したり、故障時に簡単に交換したりできます。基板にはねじ式端子台を通して7〜12 VのACアダプターから給電し、ダイオードで逆接続を防ぎます。ピン番号は「Arduino Nanoのピン配置」を参照してください。

| 部品番号 | 部品 | 値 | フットプリント | Nanoへの接続 |
|---|---|---|---|---|
| U1 | Arduino Nano(メスヘッダーに装着) | - | 2 × 1×15メスヘッダー、2.54 mmピッチ、列間15.24 mm | - |
| U2 | DHT22センサー | - | 1×4ピン、2.54 mmピッチ | D2(データ)、5V、GND |
| R1 | プルアップ抵抗 | 10 kΩ | アキシャル型THT、10.16 mmピッチ | D2と5Vの間 |
| J1 | OLED用ヘッダー | GND, VCC, SCL, SDA | 1×4メスヘッダー、2.54 mmピッチ | A5 (SCL), A4 (SDA), 5V, GND |
| SW1, SW2 | ボタン | 6 × 6 mm | 4ピンTHTタクトスイッチ | D3とD4、反対側をGNDへ |
| D2 | LED | 5 mm、赤色 | 5 mm LED、2.54 mmピッチ | D6 |
| R2 | LED用抵抗 | 330 Ω | アキシャル型THT、10.16 mmピッチ | D6とLEDの間 |
| BZ1 | パッシブブザー | 12 mm | 12 mmブザー、7.6 mmピッチ | D8 |
| D1 | ショットキーダイオード | 1N5819 | DO-41アキシャル型 | 端子台の+とVINの間 |
| C1 | 電解コンデンサ | 100 µF / 25 V | ラジアル型、2.5 mmピッチ | VINとGNDの間 |
| J2 | ねじ式端子台 | 2ピン | 5.08 mmピッチ | 7〜12 V入力 |
PCB設計の流れ:7つのステップ
- 回路図:記号で回路を描き、すべての接続を確認します。
- フットプリント:各記号に対応する、基板上のパッドと穴の配置を選びます。
- 部品配置:基板の大きさを決め、部品を機能ごとにまとめて配置します。
- 配線:接続を銅箔パターンとして引き、電源の配線幅を広くします。
- ベタ銅箔:空いている部分をGNDにつながる銅箔で埋めます。
- DRC:設計ルールをチェックし、エラーを修正します。
- ガーバーと発注:製造用ファイルを生成して確認し、製造業者にアップロードします。
1.EasyEDAで回路図を描く
EasyEDAには、従来のシンプルなStandardと、新しい高機能なProの2つのエディションがあります。どちらも無料で、ブラウザーまたはダウンロードできるデスクトップクライアントで使えます。初めてならProから始めましょう。無料アカウントを作成して新しいプロジェクトを開くと、空白の回路図シートが表示されます。ライブラリパネルで部品名やLCSCの部品番号を検索し、回路図に配置します。抵抗、コンデンサ、LEDなどの基本部品には、記号とフットプリントが用意されています。次にワイヤーツールでピンをつなぎ、電源にはVCCとGNDの記号を使います。回路図を読み慣れていない場合は、「回路図の読み方」で記号を1つずつ解説しています。
2.フットプリントを選ぶ:記号に対応する基板上の形
記号は回路図で部品の役割を示し、フットプリントは基板上で部品の足が接続されるパッドや穴、その部品が占める範囲を定義します。同じ10 kΩの抵抗にも、7.62 mmや10.16 mmピッチのスルーホール実装(THT)のアキシャル抵抗、0805や0603などの表面実装(SMD)パッケージなど、数十種類のフットプリントがあります。手元の部品を定規やノギスで測らずに、フットプリントを選ばないでください。最初の基板には、手ではんだ付けしやすいTHT部品がおすすめです。SMDに進むときは、0805サイズが手ではんだ付けしやすいでしょう。SMD抵抗に印刷されたコードは、「SMDコード」ツールで読み取れます。
| 部品 | 一般的なフットプリント | 確認すべき寸法 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 1/4 W抵抗 | アキシャル型THT | 7.62 mm(300 mil)または10.16 mm(400 mil)ピッチ | 10.16 mmなら足を曲げやすい |
| 5 mm LED | LED-5MM | 2.54 mmピッチ | 平らな縁と短い足がカソードです。シルク印刷に印を付けます |
| ピンヘッダー | 1×N、2.54 mm | 穴径1.0 mm | Nanoの場合、2列の間隔は15.24 mm |
| 電解コンデンサ | ラジアル型 | 直径に応じて2.0/2.5/3.5 mmピッチ | プラス側の足をシルク印刷に表示します |
| ねじ式端子台 | 2ピン | 5.08 mmまたは3.5 mmピッチ | 電線の差し込み口を基板の端に向けます |
| タクトスイッチ | 6 × 6 mm THT | 6.5 × 4.5 mmの穴配置 | 向かい合うピンの組は内部でつながっています |
| SMD抵抗・コンデンサ | 0805, 0603 | 0805 = 2.0 × 1.25 mm | 手ではんだ付けするなら0805以上 |
3.基板の大きさと部品配置
- まず外形から:基板の外形を描きます。作例の基板は60 × 50 mmです。多くの製造業者では100 × 100 mm未満の基板が最も安い価格帯になります。
- 取り付け穴:四隅に3.2 mm(M3)の穴を、端から約3.5 mm内側に配置します。後で基板をケースにねじ止めしやすくなります。
- コネクターは端へ:ねじ式端子台、OLED用ヘッダー、NanoのUSB端子を基板の端に向け、ケーブルを差すときに部品が邪魔にならないようにします。
- 部品をまとめて配置:電源部品(端子台、ダイオード、コンデンサ)を一角にまとめ、ボタンは操作する人が押しやすい端に配置します。
- センサーを熱源から離す:DHT22をNanoのレギュレーターやブザーから離して配置します。レギュレーターの熱で温度の測定値が数度ずれることがあります。
- はんだ付けの余裕を確保:部品の間にはんだごてのこて先が入る十分なスペースを設け、隣り合う2つのパッドの間隔が1 mm未満にならないようにします。
- シルク印刷:各部品の番号(R1、D1)、LEDとコンデンサの極性、ピン名、基板名を記入します。文字をパッドに重ねないでください。
4.配線を引き、配線幅を決める
部品配置が終わると、部品の間に細い線が表示されます。このラッツネストは、回路図にはあるものの、まだ銅箔で配線されていない接続を示します。配線ツールで、1本ずつ銅箔パターンにしていきます。配線幅によって流せる電流が決まります。細い配線に大電流を流すと発熱し、電圧降下が起き、最悪の場合は焼き切れます。信号線は0.25〜0.3 mmで十分ですが、5 VやVINなどの電源線は少なくとも0.6〜1 mmの幅にしてください。特にサーボモーター、モーター、LEDテープへ給電する場合は重要です。次の値は、外層の1 oz(35 µm)銅箔、温度上昇約10 °Cという条件で、IPC-2221の近似式から算出した目安です。余裕を持たせておくと安心です。
| 配線幅 | mil | 電流の目安(1 oz、外層、10 °C) | 用途 |
|---|---|---|---|
| 0.25 mm | 10 mil | ≈ 0.9 A | 信号線 |
| 0.5 mm | 20 mil | ≈ 1.5 A | ロジック回路やセンサーの電源 |
| 1.0 mm | 40 mil | ≈ 2.4 A | サーボモーター、リレー、小型モーターへの給電 |
| 2.0 mm | 80 mil | ≈ 4 A | 大電流の電源線 |
配線間の間隔(クリアランス)は少なくとも0.2〜0.3 mm確保してください。多くの製造業者はもっと狭い間隔にも対応できますが、広めにしておけば製造とはんだ付けの両方で余裕ができます。別の層へ配線を移す場合はビアを使います。趣味の基板では、穴径0.3 mm、外径0.6 mmのビアが一般的です。曲がり角は45度にし、90度未満の鋭い角度を避けてください。2層基板では、主に表面を横方向、裏面を縦方向に配線すると、交差を解決しやすくなります。LED用抵抗の値は、「LED抵抗計算ツール」で求められます。
5.GNDのベタ銅箔
すべての配線を引いたら、基板表面の空いている部分をGNDネットにつながる銅箔で埋めます。EasyEDAでは銅箔エリアツールを使います。表面と裏面の両方にベタ銅箔を設け、基板全体に分散させた数個のGNDビアで2つの層を接続します。利点は3つあります。各部品のGNDを別々に配線せず最短で接続でき、GND経路の抵抗とノイズを減らせ、製造時にエッチングで除去する銅箔も少なくなります。スルーホール部品のGNDパッドは、サーマルリリーフという4本の細い接続部を通してベタ銅箔につながります。これにより、はんだごての熱が大きな銅箔面に逃げにくくなり、パッドを加熱できます。ベタ銅箔を追加したら再生成し、どこにもつながっていない小さな孤立銅箔を取り除いてください。
6.DRCを実行する
DRC(設計ルールチェック)は、設定したルールに従って設計を自動で検査するツールです。近すぎる配線、基板端に近すぎる銅箔、重なるパッド、基板からはみ出す部品、まだ接続されていないネットを一覧表示します。エラー一覧の行をクリックすると、EasyEDAが問題の場所を示します。エラーがなくなるまでDRCを実行してください。ただし、DRCだけに頼ってはいけません。フットプリントの選択ミスや、ピンを誤ったネットにつないだことはDRCでは分かりません。発注前に、次の項目も手作業で確認してください。
- 画面にラッツネストが残っておらず、DRCのエラーがゼロであることを確認してください。
- 基板を100%の倍率で紙に印刷し、実物の部品を重ねてください。穴の間隔とNano用ヘッダーの位置がぴったり合う必要があります。
- 3D表示を開き、部品が重なっていないことと、USB端子と端子台が基板の端を向いていることを確認してください。
- 電源の経路をたどり、端子台、ダイオード、コンデンサ、NanoのVINピンが正しい順番につながっているか確認してください。
- シルク印刷に、極性の印、ピン名、基板名、バージョン番号(例:v1.0)があることを確認してください。
7.ガーバーファイルの生成と発注
製造業者が使うのは設計ファイルではなく、業界標準のガーバーファイルです。ガーバーは基板の各層を個別のファイルで表し、穴の位置と直径は別のドリルファイルに保存します。EasyEDAの製造メニューでガーバー出力を選ぶと、すべてのファイルが1つのZIPアーカイブにまとめられます。この画面には、EasyEDAと同じ企業グループの製造業者へ直接発注する選択肢もあります。ZIPを別の製造業者にアップロードすることもできます。どこに発注する場合も、アップロード後はオンラインのガーバービューアーで基板を層ごとに確認してください。描いたとおりに製造されるかを確かめる最後の機会です。
| ファイル(拡張子) | 内容 |
|---|---|
| GTL / GBL | 表面と裏面の銅箔層 |
| GTS / GBS | 表面と裏面のソルダーレジスト(パッドを露出させる場所) |
| GTO / GBO | 表面と裏面のシルク印刷文字 |
| GKOまたはGM1 | 基板の外形と内部の切り抜き |
| DRL / TXT | 穴の位置と直径 |
| 発注時の設定 | 趣味の基板におすすめの値 | 説明 |
|---|---|---|
| 層数 | 2 | この種の基板のほとんどに十分です |
| 基板の厚さ | 1.6 mm | 標準の厚さで、最も安価で丈夫な選択肢です |
| 銅箔の重さ | 1 oz(35 µm) | 大電流を流さない限り十分です |
| 表面処理 | 鉛フリーHASL | 安価ではんだ付けしやすい仕上げです。ピッチの細かいSMD部品には、表面がより平坦なENIGが適しています |
| ソルダーレジストの色 | 緑 | ほとんどの製造業者で最も納期が短く、安価な色です |
| 数量 | 5 | ほとんどの製造業者の最小数量です。問題が起きたときに予備が役立ちます |
基板は通常数日で製造され、配送には選んだ方法に応じて1〜2週間かかることがあります。届いたら、すべての部品を一度にはんだ付けしないでください。まずダイオード、コンデンサ、端子台だけを取り付け、VINとGNDの間に短絡がないことをテスターで確認します。その後に電源を入れ、Nano用ヘッダーで正しい電圧が出ていることを確かめます。続いて、抵抗、ダイオード、ボタン、ヘッダー、最後に大きな部品というように、背の低いものから順にはんだ付けします。きれいな接合の作り方は「はんだ付けのやり方」、測定方法は「テスターの使い方」を参照してください。Nanoを差し込み、次のテスト用スケッチを書き込んで、基板上の接続を1つずつ確認します。
1// Nano kartı ilk test: her bağlantıyı tek tek doğrula
2// Nano board first test: check every connection one by one
3#include <Wire.h>
4
5const int DHT_PIN = 2; // DHT22 veri hattı, 10 kΩ pull-up / DHT22 data line, 10 kΩ pull-up
6const int BUTON1 = 3; // buton GND'ye / button to GND
7const int BUTON2 = 4;
8const int LED_PIN = 6; // LED + 330 Ω
9const int BUZZER = 8; // pasif buzzer / passive buzzer
10
11void i2cTara() {
12 byte bulunan = 0;
13 for (byte adres = 1; adres < 127; adres++) {
14 Wire.beginTransmission(adres);
15 if (Wire.endTransmission() == 0) { // cihaz cevap verdi / a device answered
16 Serial.print(F("I2C cihaz / device: 0x"));
17 Serial.println(adres, HEX); // OLED genelde 0x3C / OLED is usually 0x3C
18 bulunan++;
19 }
20 }
21 if (bulunan == 0) Serial.println(F("I2C cihaz yok: A4/A5 yollarini kontrol et / no I2C device: check the A4/A5 tracks"));
22}
23
24void setup() {
25 Serial.begin(9600);
26 pinMode(BUTON1, INPUT_PULLUP);
27 pinMode(BUTON2, INPUT_PULLUP);
28 pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
29 pinMode(DHT_PIN, INPUT);
30 Wire.begin();
31
32 Serial.println(F("--- Kart testi / board test ---"));
33 i2cTara();
34 // Pull-up direnci lehimliyse veri hattı boşta HIGH okunur
35 // If the pull-up resistor is soldered, the idle data line reads HIGH
36 Serial.print(F("DHT hatti / DHT line: "));
37 Serial.println(digitalRead(DHT_PIN) ? F("HIGH (pull-up tamam / OK)") : F("LOW (pull-up ya da kisa devre? / pull-up or short?)"));
38 tone(BUZZER, 2000, 150); // buzzer kısa bip / short beep
39}
40
41void loop() {
42 digitalWrite(LED_PIN, (millis() / 500) % 2); // LED yarım saniyede bir / LED every half second
43
44 static bool once1 = HIGH, once2 = HIGH;
45 bool b1 = digitalRead(BUTON1);
46 bool b2 = digitalRead(BUTON2);
47 if (b1 == LOW && once1 == HIGH) { Serial.println(F("Buton 1 / button 1")); tone(BUZZER, 1000, 80); }
48 if (b2 == LOW && once2 == HIGH) { Serial.println(F("Buton 2 / button 2")); tone(BUZZER, 1500, 80); }
49 once1 = b1;
50 once2 = b2;
51 delay(20); // basit debounce / simple debounce
52}起動時にコードがI2Cバスをスキャンし、OLEDが接続されていればそのアドレス(通常は0x3C)を出力します。何も見つからなければ、A4とA5の配線を確認するよう表示します。R1のプルアップ抵抗が正しくはんだ付けされていれば、DHT22のデータ線は待機時にHIGHになります。LOWなら抵抗が付いていないか、配線がGNDに短絡しています。起動時にブザーが短く鳴り、LEDは0.5秒ごとに点滅し、各ボタンを押すとシリアルモニタにボタン名が表示され、それぞれ異なる音が鳴ります。これらのテストをすべて通過したら、センサーとディスプレイのライブラリを追加し、本来のプロジェクトに進めます。
PCB設計でよくある間違い
| 間違い | 結果 | 予防方法 |
|---|---|---|
| フットプリントやピン順の誤り | 部品が収まらない、または逆に接続されます | データシートを確認し、100%の倍率で印刷した図に部品を重ねます |
| Nano用ヘッダーの列間隔の誤り | Nanoをヘッダーに差し込めません | 列間を15.24 mm、ピンピッチを2.54 mmにします |
| 電源線が細い | 発熱、電圧降下、リセット | 電源線の幅は0.6〜1 mm以上にします |
| GNDのベタ銅箔にネットが割り当てられていない | ベタ銅箔はあるものの、どのパッドにもつながっていません | ベタ銅箔のネットをGNDに設定し、再生成します |
| 取り付け穴の付け忘れ | 基板をケースにねじ止めできません | 最初から四隅にM3用の穴を配置します |
| シルク印刷がパッドに重なる | 文字が読めず、はんだ付けも難しくなります | 文字をパッドから離し、文字の高さを0.8 mm以上にします |
| 極性の印がない | LED、ダイオード、コンデンサを逆向きに取り付けてしまいます | カソード、プラス側、1番ピンをシルク印刷に表示します |
| コネクターが基板の内側を向いている | ケーブルを差し込めず、USB端子がふさがれます | 3D表示でコネクターの向きを確認します |
KiCadを簡単に紹介:EasyEDAとKiCad、どちらを選ぶ?
| 特徴 | EasyEDA | KiCad |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 無料でオープンソース |
| 動作環境 | ブラウザーまたはデスクトップクライアント。プロジェクトはアカウントに保存 | すべて自分のコンピューター上で動作し、インターネットは不要 |
| 部品ライブラリ | LCSCカタログと連携し、記号とフットプリントを用意 | 充実した公式ライブラリ。足りない部品は自分で追加 |
| 習得のしやすさ | すぐに始められる、シンプルな操作画面 | 設定が多く、習得に少し時間がかかる |
| 発注 | アプリ内から1ステップで発注 | ガーバーファイルとドリルファイルを出力し、製造業者にアップロード |
| 高度な機能 | 趣味や小規模なプロジェクトには十分以上 | 多層基板、差動ペア、等長配線、SPICEシミュレーション |
| 3D表示 | 対応 | 対応、STEP出力も可能 |
KiCadでも作業の流れは同じです。回路図エディターで回路を描き、各記号にフットプリントを割り当て、PCBエディターで配置と配線を行い、DRCを実行して、プロットメニューからガーバーファイルとドリルファイルを生成します。最初の基板なら、EasyEDAの既成ライブラリと1ステップでの発注が時間の節約になります。設計が大きくなり、オフラインで作業したい、ファイルをすべて手元で管理したい、高度な機能を使いたい場合は、KiCadへの移行を検討するとよいでしょう。ここで学んだフットプリント、配線幅、ベタ銅箔、DRCの考え方は、どちらのソフトウェアでも同じです。
初めてのPCBを手にすると、ブレッドボード上で入り組んでいた配線が、丈夫で同じものを再現できる基板に変わったことを実感できます。失敗しても、2作目は必ずよくなります。THT部品を使った小さな基板から始め、フットプリントと電源線を再確認し、発注前に紙へ印刷して部品を合わせてみてください。BlueGraysアプリのLED、ボタン、ブザー、DHT11、LCD、OLEDのプロジェクトにある配線図は、自作基板を設計する際のよい出発点になります。まずアプリの手順に沿ってブレッドボードで回路を動かし、その後でPCBに移しましょう。
よくある質問
PCBはどのように設計しますか?
まずEasyEDAやKiCadなどのソフトウェアで回路図を描き、各部品にフットプリントを割り当て、基板上に配置して銅箔パターンで接続します。空いている部分をGNDのベタ銅箔で埋め、DRCでエラーを確認したら、ガーバーファイルを生成してPCB製造業者にアップロードします。
EasyEDAは無料ですか?
はい。EasyEDAのStandardとProはどちらも無料で、ブラウザーまたはダウンロードできるデスクトップクライアントで使えます。必要なのは無料アカウントの作成だけです。基板の製造は別の有料サービスで、選んだ製造業者に料金を支払います。
ガーバーファイルとは何ですか?
ガーバーはPCB製造業者が使う標準ファイル形式です。基板の各層(銅箔、ソルダーレジスト、シルク印刷、外形)はそれぞれのガーバーファイルで表し、穴の位置は別のドリルファイルに記録します。EasyEDAとKiCadでは数回のクリックで生成でき、通常は1つのZIPアーカイブにまとめてアップロードします。
PCBの配線幅はどのくらい必要ですか?
信号線には0.25〜0.3 mmで十分です。電源線は流す電流に応じて幅を広くしてください。外層の1 oz銅箔なら、幅約0.5 mmで約1.5 A、幅1 mmで約2.4 Aを流せます。サーボモーター、モーター、LEDテープに給電する配線は、安全のための余裕を持たせて1 mm以上にしてください。
EasyEDAとKiCadはどちらがよいですか?
初心者が早く始められるのはEasyEDAです。部品ライブラリが用意され、ソフトウェア内から発注できます。KiCadはすべてローカルで動くオープンソースのソフトウェアで、より高度な機能があります。基本的な考え方は同じなので、EasyEDAから始め、後でKiCadに移行するのも簡単です。
PCBの発注から届くまでの期間と最小注文数は?
ほとんどの製造業者は標準的な2層基板を数日で製造します。全体の所要時間を大きく左右するのは配送方法で、通常は1〜2週間です。ほとんどの製造業者の最小注文数は5枚で、小型基板では5枚と10枚の価格差はたいていわずかです。
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LEDの点滅
電子工作の第一歩は、1個のLEDを点けたり消したりすることです。Arduinoで短い間隔で点灯と消灯を繰り返すと、LEDが素早く点滅します。ボードが光を制御する仕組みを最もシンプルな形で確かめ、これから取り組むプロジェクトの基礎を身につけます。

ボタンでLEDを点灯(押している間のみ)
呼び鈴のように、押している間は点灯し、離すと消灯します。Arduinoはボタンの状態を常に読み取り、押されている間はLEDを点灯させ、指を離した瞬間に消灯させます。このシンプルな回路で、ボードが外部からの操作を検知する仕組みを学べます。

ブザーの使い方
呼び鈴やアラームがどうやって音を出すのか、気になったことはありませんか?Arduinoが小さなブザーを短い間隔で鳴らし、音を出す、止める、を繰り返します。電気で音が生まれる仕組みを学び、メロディーを演奏するプロジェクトへの第一歩を踏み出せます。

DHT11で温度と湿度を測定
部屋の温度は何度で、空気は湿っているでしょうか、それとも乾燥しているでしょうか?DHT11センサーが温度と湿度を測定し、Arduinoが2行のLCDディスプレイに値を表示して、数秒ごとに更新します。センサーに異常があればエラーメッセージが表示されます。自分だけの小さな気象観測装置を作る第一歩です。

HC-SR04で距離を測定(シリアルモニタ表示)
HC-SR04センサーは、コウモリが暗闇で道を見つけるのと同じ仕組みで動作します。人には聞こえない音を出し、その反響を捉えて前方の物体までの距離を測ります。Arduinoは0.5秒ごとに距離をセンチメートル単位でコンピューターの画面に表示し、3〜100センチメートルの測定値を示します。駐車センサーや障害物を避けるロボットなどのプロジェクトの基礎になります。

I2CでLCDディスプレイを使う
Arduinoにディスプレイを接続し、最初のメッセージを表示します。2行のLCDディスプレイは数本の配線だけで接続できます。まず上の行にあいさつを表示し、次に下の行にもう1つのメッセージを表示します。その後、表示を消去して最初から繰り返します。温度や時刻、スコアを表示するプロジェクトは、すべてこのステップから始まります。

パドルボールゲーム(SSD1306)
ボール1個とパドル2本で遊ぶ、ビデオゲームの原点の1つである卓球ゲームを、小さなOLEDディスプレイで楽しめます。2つのボタンで右のパドルを上下に動かします。左のパドルはコンピューターがボールを追いながら操作し、ボールを打つたびにブザーが短く鳴ります。先に9点を取ると勝ちです。その後、新しいゲームが自動で始まります。

スマート電子金庫
貴重品を保管できる、暗証番号で開く小さな金庫です。キーパッドで4桁の暗証番号を入力すると、正しければサーボモーターが解錠し、緑色のLEDが点灯してディスプレイに金庫の状態が表示されます。キーを押すたびにブザーが短く鳴ります。3回間違えると30秒間ロックアウトされます。暗証番号はいつでも変更でき、電源が切れても保持されます。
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