基礎 · 読了まで14分

オームの法則を学ぶ授業アクティビティ:LEDを使った2回の授業計画

生徒向けのオームの法則のアクティビティです。40分の授業2回で、LEDの電流を予想し、計算し、測定します。材料リスト、Arduinoのコード、ワークシート付き。

よい生徒向けのオームの法則のアクティビティは、黒板に公式を書いて暗記させるところからは始まりません。まず予想を立て、それを生徒が自分の回路で確かめるところから始まります。以下の授業計画は2回の授業(2 × 40分)で行い、4つのステップで構成されています。予想する(どの抵抗だとLEDが明るくなる?)、計算する(V = I × Rを使うと何mA流れる?)、観察して測定する(LEDの明るさは?Arduinoが読み取る電圧は?)、比べる(予想、計算、測定が近いのに一致しないのはなぜ?)の4つです。自分の手で公式を使った生徒は、V、I、Rの意味をリストではなく経験として覚えています。

ここでは理論は繰り返しません。公式そのもの、単位、電力の計算はオームの法則とは?で、抵抗とLEDのしくみは抵抗とは?とLEDとは?で解説しています。この記事では、教室に持ち込むものに絞ります。学習目標、24人のクラス向けの材料表、両方の授業の分単位の計画、コンパイルできる短いArduinoの測定用スケッチ、測定表のテンプレート、解答付きの6問のワークシート、よくある誤解、そして早く進むグループとゆっくり進むグループへの個別対応のアイデアです。

カラーコードの帯が見えるリード付き抵抗5本
アクティビティで使う4本の抵抗:100 Ω、220 Ω、330 Ω、1 kΩ。生徒はまずカラーコードの帯から各値を読み取り、それを計算に使います。

アクティビティの流れ:予想、計算、測定、比較

段階生徒がすること成果物授業
1.予想同じLEDをより明るく光らせるのはどの抵抗か、理由とともに書く予想カード(1文+順位)1回目の授業、最初の5分
2.計算カラーコードから抵抗値を読み取り、LEDの順方向電圧を調べ、V = I × Rで電流を計算する予想表(4本の抵抗の電流)1回目の授業
3.観察と測定回路を組み、明るさを1〜5で評価し、LEDと抵抗の電圧をArduinoで読み取る測定表2回目の授業
4.比較計算した電流と測定した電流を並べ、差を説明するワークシート+まとめの質問2回目の授業、最後の10分

この順番にする目的は、公式を「答えを出す機械」から「確かめるための道具」に変えることです。最初の1分で生徒が間違った予想をしても(多くの生徒は「大きい抵抗のほうが強いから、LEDが明るくなる」と言います)、問題ではありません。それこそが授業の材料です。2回目の授業で自分の予想が外れるのを自分の目で見るほうが、同じ事実を黒板で読むよりもはるかに記憶に残ります。最初から最後まで1色のLED(赤)だけを使うのも意図的な選択です。変数が抵抗だけなら、何が何を変えるのかを生徒ははっきり見ることができます。ほかの色は、早く進むグループ向けの発展課題にとっておきます。

学習目標と前提知識

  • 4本帯の抵抗の値をカラーコードから読み取り、アプリで確認できます。
  • V = I × Rで2つの量がわかっているときに3つ目の量を計算でき、ミリアンペアとキロオームを正しく換算できます。
  • LEDが光るには一定の順方向電圧が必要で、抵抗にかかる電圧は電源電圧からその値を引いたものになると説明できます。
  • 抵抗が大きいほど電流が小さくなり、LEDが暗くなることを実験で示し、計算値と測定値の差の理由を少なくとも2つ挙げられます。
  • 測定表から、LEDは抵抗のようにはふるまわないと結論づけられます。電流が数倍に変わっても、LEDの電圧はほとんど変わりません。

前提知識としては、電圧、電流、抵抗という言葉を聞いたことがあれば十分です。公式を見たことがないクラスでもこの計画は使えます。1回目の授業で三角形の部分を数分延ばすだけです。ブレッドボードで2つの部品を直列につなぐ方法を知っていれば、ずっと楽になります。知らない場合は、その前の授業で5分間のウォームアップとして、ブレッドボードとは?の内部接続図を見せてください。Arduinoの経験は必要ありません。2回目の授業で使うスケッチは事前に書き込んでおけるので、生徒はシリアルモニタを開いて数値を読むだけです。この計画はおよそ12〜15歳(日本の中学生くらい)を想定して書きましたが、同じ流れは職業訓練の講座や電子工作の入門ワークショップでも使えます。

材料リスト:1グループ分と24人のクラス分

品目1グループ(生徒3人)24人のクラス(8グループ)備考
Arduino Uno+USBケーブル185 Vの電源と電圧計として使います。ケーブルはデータ通信用ケーブルが必要です
ブレッドボード(ハーフサイズで十分)18Arduinoがなければ、5 V出力のブレッドボード電源モジュールでも代用できます
赤色LED(5 mm)216+予備4実験のメインの色
緑色LED18早く進むグループ用
青色LED18早く進むグループ用。順方向電圧が高い
220 Ωの抵抗2162本目は直列の課題用
330 Ωの抵抗18+予備4ゆっくり進むグループには、組み立て済みの回路に取り付けた状態で渡す
1 kΩの抵抗2162本目は並列の課題用
100 Ωの抵抗-1(先生の机)計算と話し合いにだけ使い、ブレッドボードには挿さない
オス・オスのジャンパーワイヤー540+予備10色分けしたワイヤーを使うと5 VとGNDを区別しやすい
テスター1(あれば)2〜8なければArduinoのA0入力で測定する
BlueGraysをインストールしたスマホ1台以上8「カラーコード」「オームの法則」「LED用抵抗」「LEDの電圧」の各ツールは無料
ワークシート+予想カード324生徒1人につき1部印刷

テスターがない場合の方法:Arduino Unoのアナログ入力は0〜5 Vの電圧を0〜1023の数値に変換するので、ボードは5 Vの電源であると同時に、簡易的な電圧計にもなります。この計画の2回目の授業は、まさにその方法で組み立てています。テスターは、「5 Vピンは実際には何ボルト出している?」に答えたいグループや、電流を直接測りたいグループのためのおまけにすぎません。テスターが数台あれば、先生の机で電流の測定を実演できます。正しいレンジとテスト棒を挿す場所はテスターの使い方で説明しています。Arduinoもテスターもない場合でも、1回目の授業はそのまま行えます。2回目の授業では明るさの実験だけを行い、測定の列は空欄のままにしてください。

部品はグループごとに別々の袋に入れて配り、抵抗には値を書かないでください。カラーコードを読むことも1回目の授業の一部です。100 Ωの抵抗は袋に入れず、先生の机に置いておきます。そうすれば、誰かが誤って30 mAの回路を組むこともなく、この抵抗は話し合いの題材として残ります。

1回目の授業(40分):予想と計算

時間(分)内容先生がすること生徒がすることツール
0〜5ウォームアップの質問「同じ赤色LEDに220 Ωをつけた場合と1 kΩをつけた場合では、どちらが明るい?それはなぜ?」と問いかけ、挙手で答えてもらう予想と1文の理由を予想カードに書く-
5〜12抵抗のカラーコード帯の順番と、許容差の帯がどちら側にあるかを示す袋に入った4本の抵抗を色から読み取り、アプリで確認するカラーコード
12〜20V = I × Rの三角形上にV、下にIとRを置いた三角形を描き、求めたい量を指で隠す方法を見せる短い例題3問をまず紙で解き、そのあとアプリで確認するオームの法則
20〜26LEDの順方向電圧LEDが光るにはしきい値の電圧が必要なことと、長い足がアノードであることを説明する赤、緑、青のLEDの標準的な値を調べて表に書くLEDの電圧
26〜35LEDの抵抗の計算黒板にI = (5 V − LEDの電圧) / Rと書き、1行を一緒に解く4本の抵抗の電流を計算して予想表を埋め、アプリで確認するLED用抵抗
35〜40共有とまとめ2つのグループに表を黒板に書いてもらう。ウォームアップの質問にはまだ戻らない(答えは2回目の授業で)まとめの質問に答える-

ウォームアップの質問の答えは明かさないでください。予想カードを回収し、2回目の授業までとっておきます。「1 kΩのほうが大きいから、エネルギーを多く与える」と言う生徒もいれば、正しく予想して、理由に「抵抗は電流をおさえる」と書く生徒もいます。2回目の授業の最後に両方のグループの理由をもう一度読み上げると、話し合いは自然に始まります。カラーコードの部分では、生徒は帯を読み取ったあと、スマホの「カラーコード」ツールで結果を確認します。ツールは読み取りを代わりにするためではなく、生徒自身の読み取りを確かめるためにあります。ですから、最初に「まず紙に書いて、それから確認する」というルールを決めておきましょう。

三角形の部分では、公式を3つの形で別々に暗記させないでください。三角形1つで十分です。求めたい量を指で隠すと、残った2つの文字は横に並んでいる(掛け算)か、上下に並んでいる(割り算)かのどちらかです。おすすめの例題は次の3つです。5 Vと1 kΩなら何mA?(5 mA)、2 Vと10 mAなら何Ω?(200 Ω)、20 mAと150 Ωなら何V?(3 V)。生徒は「オームの法則」ツールに2つの値を入力して結果を確認します。最も多い間違いは単位です。10 mAではなく10と書いた生徒は、0.2 Ωのようなありえない結果を得ます。これに気づかせるため、例題ごとに「この結果は理にかなっている?」と声に出して問いかけてください。

LEDの部分は、このアクティビティの要です。LEDは電球のように、どんな電圧でも少しは光るわけではないと生徒に伝えてください。赤色LEDは1.6〜1.7 V未満ではほとんど電流が流れず、2 V前後で電流が急に増えます。つまり、5 Vの電源のうち約2 VがLEDにかかり、残りの3 Vが抵抗にかかります。電流を決めるのは、この3 Vです。色ごとの標準的な値を「LEDの電圧」ツールで調べさせましょう。赤は約1.85 Vと表示されますが、授業では計算を簡単にするために2 Vに丸めます。この小さな差もよい問いになります。220 Ωのとき、電流は13.6 mAでしょうか、それとも14.3 mAでしょうか?どちらも「約14 mA」という意味です。そのあと、各グループは4本の抵抗の電流を計算し、その電流を「LED用抵抗」ツールに入力して、ツールが提案する抵抗が自分たちの抵抗に近いことを確かめます。下の表は先生用の解答です。値は5 Vの電源で計算しています。

LED順方向電圧(目安)100 Ω220 Ω330 Ω1 kΩ
赤(授業用に丸めた値)2.0 V30 mA13.6 mA9.1 mA3.0 mA
赤(ツールの標準値)1.85 V31.5 mA14.3 mA9.5 mA3.2 mA
緑(黄色がかった古いタイプ)2.2 V28 mA12.7 mA8.5 mA2.8 mA
青3.3 V17 mA7.7 mA5.2 mA1.7 mA
100 Ωの行は意図的に表に入れています。赤色LEDでは約30 mAになります。一般的な5 mmのLEDの多くは連続20 mA前後で使うように作られており、デジタルピンからLEDを駆動した場合は、Arduinoのピンに推奨される約20 mAも超えてしまいます。生徒にこの行を計算させて「なぜこの回路は組まないの?」と問いかけてください。ただし、実際には組ませないでください。ピンの電流の上限はArduino Unoのピン配置で確認できます。
  • まとめの質問1:220 Ωと330 Ωでは、どちらが多くの電流を流しますか?数値で根拠を示してください。
  • まとめの質問2:5 Vの回路で赤色LEDに2 Vかかっている場合、抵抗には何ボルトかかりますか?
  • まとめの質問3:青色LEDは赤色LEDより順方向電圧が高くなります。同じ220 Ωの場合、青色LEDの電流は増えますか、それとも減りますか?

2回目の授業(40分):明るさの実験とArduinoでの測定

時間(分)内容先生がすること生徒がすること
0〜4振り返りと安全予想表を返却し、ワイヤーや抵抗を交換するときはUSBを抜くというルールを決める自分の予想表を机に置く
4〜14明るさの実験順番を指示する:最初に1 kΩ、次に330 Ω、最後に220 Ωそれぞれの抵抗で赤色LEDを光らせ、明るさを1〜5で評価する
14〜18A0の接続スケッチを書き込み済みのArduinoで、シリアルモニタ(9600ボー)を開かせる抵抗とLEDがつながる点にA0のワイヤーを挿す
18〜30測定グループの間を回り、逆向きに挿したLEDや外れかけたA0のワイヤーを見つける抵抗ごとにLEDと抵抗の電圧を表に書き、I = V / Rで電流を計算する
30〜36比較ウォームアップの予想カードをもう一度読み上げる計算した電流と測定した電流の差の理由を書く
36〜40ワークシート最初の3問を授業中に、残りを宿題として出すワークシートに取りかかる

明るさの実験を1 kΩから始めることには意味があります。最も暗い回路から最も明るい回路へと進むと、生徒は違いをはっきり見ることができ、目も疲れません。明るさの共通の尺度を決めておきましょう。1は「かろうじて見える」、3は「室内の明かりで楽に見える」、5は「まぶしくて見ていられない」です。異なる色を目で比べると判断を誤ります。目は赤や青よりも緑に敏感なので、同じ電流でも緑色LEDのほうが明るく見えることがあるからです。ですから、明るさは必ず同じ色の中で比べてください。この2回の授業は、5日間のArduinoワークショップのプログラムに追加の1日として組み込むこともできます。ワークショップの最初のLEDの日のすぐあとに置くと、うまく収まります。

回路を組んで、Arduinoを電圧計にする

  1. USBケーブルを抜いた状態で、Arduinoの5Vピンをブレッドボードの1つの列につなぎます。
  2. 抵抗の片方の足を同じ列に挿し、もう片方の足を空いている列に挿します。
  3. 赤色LEDの長い足(アノード)を抵抗の2本目の足と同じ列に、短い足(カソード)を別の列に挿します。
  4. LEDのカソードの列を、ArduinoのGNDピンにつなぎます。
  5. 抵抗とLEDのアノードがつながる列から、ArduinoのA0ピンへワイヤーを引きます。
  6. USBを挿してシリアルモニタを9600ボーで開き、1秒ごとに届く2つの値を測定表に書きます。
  7. USBを抜いて抵抗を次のものに交換し、ステップ6を繰り返します。スケッチを書き込み直す必要はありません。
C++ (Arduino IDE)
1// Ohm kanunu etkinliği: LED ve direnç gerilimini ölç / Ohm's law activity: measure LED and resistor voltage
2// Devre / Circuit: 5V -> direnç / resistor -> A0 + LED anot / anode -> LED katot / cathode -> GND
3const float VCC = 5.00;      // 5V pinindeki gerilim, multimetre varsa ölçüp yaz / voltage on the 5V pin, measure it if you have a multimeter
4const int SENSE_PIN = A0;    // direnç ile LED'in birleştiği nokta / node where the resistor meets the LED
5const int SAMPLES = 20;      // ortalaması alınacak okuma sayısı / number of readings to average
6
7void setup() {
8  Serial.begin(9600);
9  Serial.println(F("V_LED (V)   V_R (V)"));
10}
11
12void loop() {
13  long sum = 0;
14  for (int i = 0; i < SAMPLES; i++) {
15    sum += analogRead(SENSE_PIN);         // 0-1023
16    delay(5);
17  }
18  float raw = sum / (float)SAMPLES;       // ortalama okuma / average reading
19  float vLed = raw * VCC / 1023.0;        // LED üzerindeki gerilim / voltage across the LED
20  float vRes = VCC - vLed;                // direnç üzerindeki gerilim / voltage across the resistor
21
22  Serial.print(vLed, 2);
23  Serial.print(F("        "));
24  Serial.println(vRes, 2);                // akımı kağıtta bul: I = V_R / R / find the current on paper: I = V_R / R
25  delay(1000);
26}

このスケッチは、あえて電流を計算しません。シリアルモニタにはLEDと抵抗にかかる電圧だけが表示され、生徒はI = V_R / Rを使って紙の上で電流を求めます。こうすることで、授業の最後にもう一度、今度は実際の測定値でオームの法則を使うことになり、抵抗を交換してもスケッチを書き込み直す必要がありません。analogRead()はA0の電圧を0〜1023の数値に変換します。基準電圧が5 Vのとき、1ステップは約4.9 mVです。この数値の読み方をまだ見たことがないクラスには、ポテンショメーターとは?のアナログ読み取りの例がよい準備になります。スケッチは20回の読み取りを平均するので、画面の数値はあまり跳ねません。USBから来る5 Vは、通常4.7〜5.1 Vの間です。テスターがあれば、5VとGNDの間を一度測ってVCCの行に入力してください。両方の列が数%正確になります。

抵抗計算した電流(1回目の授業)明るさ(1〜5)測定したLEDの電圧(V)測定した抵抗の電圧(V)測定から求めた電流 = V_R / R(mA)差と考えられる理由
1 kΩ3.0 mA....................................
330 Ω9.1 mA....................................
220 Ω13.6 mA....................................
100 Ω(組まない)30 mA----なぜ組まなかった?

最終的に生徒が作る表は、おおよそ次のようになります。抵抗を1 kΩから220 Ωに下げると、電流は4〜5倍に増え、明るさの評価は1〜2から4〜5に上がります。ところが、LEDの電圧はわずか0.数ボルトしか上がらず、赤色LEDなら通常1.8〜2.0 Vの間にとどまります。これが授業で最も価値のある瞬間です。LEDは抵抗のようにはふるまわないことを、生徒は自分たちの数値から理解します。オームの法則は抵抗に当てはめ、LEDはほぼ一定の電圧を落とす部品として扱います。計算と測定の間に数%の差があるのは普通のことです。理由は生徒自身に見つけさせましょう。期待される答えは、USBの電圧がちょうど5 Vではない、抵抗に±5%の許容差がある、LEDの実際の順方向電圧が丸めた2.0 Vとは異なる、アナログ読み取りの1ステップが約5 mVある、などです。

ワークシート:6問と解答

番号問題解答
1茶・黒・赤・金の帯がある抵抗の値と許容差は?1と0、次に×100:1000 Ω = 1 kΩ、金の帯は±5%
25 Vの電源、順方向電圧2 Vの赤色LED、220 Ωの抵抗が直列につながっています。電流は何mAですか?抵抗にかかる電圧は5 − 2 = 3 V。I = 3 / 220 ≈ 0.0136 A = 13.6 mA
3同じ回路で220 Ωの代わりに330 Ωを使うと、電流と明るさはどう変わりますか?I = 3 / 330 ≈ 9.1 mA。電流が減り、LEDは暗くなります
4赤色LED(5 V)に約10 mA流したいとします。必要な抵抗はいくつですか?手元の220 Ω、330 Ω、1 kΩのうち、どれを選びますか?R = 3 V / 0.010 A = 300 Ω。330 Ωを選びます(1つ上の値で、電流は9.1 mA)。220 Ωだと電流は13.6 mAに増えます
5シリアルモニタにLEDは1.95 V、抵抗は3.05 Vと表示されています。抵抗は220 Ωです。何mAの電流が流れていますか?I = 3.05 / 220 ≈ 13.9 mA。回路は直列なので、LEDにも同じ電流が流れます
6100 Ωでは、計算した電流が30 mAになりました。なぜこの回路は組まなかったのでしょうか?一般的なLEDは連続20 mA前後で使うように作られています。30 mAでは寿命が縮み、発熱します。デジタルピンからLEDを駆動した場合は、Arduinoのピンの推奨電流も超えてしまいます

よくある誤解と授業での直し方

誤解生徒の言い方実際はどうか授業での直し方
抵抗が電流を使ってしまう「抵抗を通ると電流が小さくなるから、LEDに残る電流が少なくなる」直列回路では、電流はどこでも同じです。抵抗が分け合うのは電圧で、電流ではありませんテスターを抵抗の前とLEDのあとにそれぞれ直列に入れて測る。どちらの値も一致する
LEDに抵抗はいらない「5 Vを加えても、LEDは普通に光るよ」しきい値を超えると、LEDの電流は急に増えます。何かで制限しないと、LEDが壊れます100 Ωの行(30 mA)を計算させ、次にRに0を入れると公式から何が出てくるかを問いかける
直列では順番が重要「抵抗をLEDの前に置かないと、LEDが焼ける」直列回路では、部品の順番を変えても電流は変わりません半分のグループに、抵抗をLEDのカソード側に置かせる。明るさは変わらない。今度はA0が抵抗の電圧を読むので、よい話し合いの材料になる
抵抗が大きいほど明るい「1 kΩのほうが大きいから、パワーが多い」抵抗が大きいほど、電流は小さくなり、LEDは暗くなります明るさの実験と、ウォームアップの予想カード
電源は一定の電流を出す「USBは500 mAだから、LEDには500 mA流れる」電源が一定に保つのは電圧です。電流を決めるのは回路の抵抗で、500 mAは上限にすぎません「オームの法則」ツールで電圧を5 Vに固定したまま抵抗を変え、電流がどう変わるかを見せる
LEDはただの抵抗「LEDの抵抗はR = V / Iで、いつも同じ」LEDは非線形の部品です。電流が数倍に変わっても、電圧はほとんど変わりません測定表のLEDの電圧の列を指し示す。早く進むグループは、LEDを2本目の抵抗に替えて違いを確かめる
カラーコードはどちらからでも読める「どっちの端から読んでもいい」金か銀の許容差の帯を右にして、左から読みます同じ抵抗を逆向きにして読ませ、「カラーコード」ツールで出るおかしな値と比べさせる

最初の2つの誤解が最も根強いものです。「抵抗が電流を使ってしまう」には、テスターでの実演が最も説得力のある方法です。テスターがなければ、シリアルモニタの2つの電圧を足すといつもほぼ5 Vになることを見せて、直列回路ではこうして電圧が分け合われていると説明してください。これはキルヒホッフの法則への自然な導入になり、興味のある生徒への宿題にもできます。「抵抗はいらない」という誤解は、LEDを焼いて見せるのではなく、計算で否定しましょう。Rが小さくなるにつれて電流が大きくなり、0では値が定まらなくなるのを見るだけで、十分に印象に残ります。

個別対応:早く進むグループとゆっくり進むグループ

  • 早く進むグループ、直列と並列:220 Ωを2本直列に(440 Ω、約6.8 mA)、1 kΩを2本並列に(500 Ω、約6.0 mA)つなぎます。まず、どちらが明るいかを予想させましょう。2つはほとんど同じ明るさになり、その驚きがよい話し合いのきっかけになります。合成抵抗は「直列/並列」ツールで確認できます。このツールはプレミアムです。無料ユーザーには計算例として表示され、自分の値で計算するにはプレミアムが必要です。公式は抵抗の直列・並列の計算にあります。
  • 早く進むグループ、LEDの代わりに抵抗:LEDを外し、その場所に2本目の1 kΩを入れます。A0は約2.5 Vを読み取ります。上に220 Ω、下(LEDがあった場所)に330 Ωを入れると、A0は5 × 330 / 550 = 3.0 Vを読み取ります。抵抗では電圧が抵抗値に比例して変わるのに、LEDではほぼ一定だったことを、自分たちの表で比べさせましょう。
  • 早く進むグループ、色を変える:青色LEDで測定を繰り返し、220 Ωで計算した7.7 mAを測定値と比べ、青色LEDの電流が少ない理由を抵抗の電圧から説明させます。手元の緑色LEDが古いタイプ(約2.2 V)か純緑タイプ(約3.2 V)かも、測定から判断できます。
  • ゆっくり進むグループ、組み立て済みの回路:330 Ωの抵抗と赤色LEDをあらかじめ取り付け、A0のワイヤーもつないだブレッドボードをグループに渡します。生徒は抵抗を交換し、2つの電圧を書き留め、I = V_R / Rの計算を1回するだけです。
  • ゆっくり進むグループ、ステップカード:V = I × Rの三角形と「5 V − LEDの電圧 = 抵抗の電圧」の1行を書いたカードを机に置きます。まだカラーコードを読めない生徒は、1回目は「カラーコード」ツールに色を入力して値を求め、2回目は自分で読み取ります。

授業前のチェックリスト

  • すべてのArduinoに測定用スケッチを書き込み、シリアルモニタを9600ボーで一度テストしている。
  • USBケーブルがデータ通信用かどうかを確認している(充電専用ケーブルでは、パソコンにボードが表示されない)。
  • 値を書いていない抵抗の袋を用意している。100 Ωは先生の机に置いてある。
  • 長い足でアノードを見分けられるよう、LEDの足を切っていない。どのグループにも予備の赤色LEDがある。
  • 予想カード、予想表、測定表、ワークシートを生徒24人分印刷している。
  • 生徒のスマホにBlueGraysがインストールされ、「ツール」画面が開ける。授業で使う4つのツールを一度試している。
  • テスターを使う場合は、電池と電流レンジのヒューズを確認している。

このアクティビティでのBlueGraysの使い方

  • 無料のツール:カラーコード、オームの法則、LED用抵抗、LEDの電圧は無料のツールです。下のメニューのツールタブから開けます。生徒はまず紙で計算し、そのあとツールで確認します。ツールは答えを渡すためではなく、自分の作業を確かめるために使います。
  • 「LEDの点滅」プロジェクト:LEDの点滅は完全に無料です。回路図、部品リスト、ソースコード、ブロックで表示によるブロック表示、コードを理解のすべてを利用できます。3回目の授業で、今度はデジタルピンからLEDを光らせ、自分の計算で抵抗を選ぶのが、このアクティビティの自然な続きになります。
  • 今日のクイズ:6つのレベルに約400問があり、トピックには電気が、問題の種類には「計算」と「回路」の問題が含まれています。毎日新しいセットが届き、約3分で解けます。2回の授業の間の1週間は、「毎日セットを解く」という課題がよい復習になります。アプリには、先生にスコアを表示するクラス管理画面はありません。記録をとりたい場合は、週間の結果を授業に持ってくるよう生徒に頼んでください。
  • プレミアムが必要な場合:「直列/並列」などのプレミアムのツールやプレミアムのプロジェクトをクラス全員で使いたい場合は、生徒ごとにサブスクリプションを契約する代わりに、教育者向けパッケージからコードを配る方法をクラス向けプレミアムコードで説明しています。このアクティビティは、すべて無料のツールで行えます。

2回の授業のあとに生徒の手元に残るのは、暗記した公式ではありません。自分の予想カード、自分で計算して測定した表、そして「なぜ予想が外れた?」に対する自分で書いた答えです。次にオームの法則が出てきたとき、生徒が思い出すのはその表の数値です。前日に自分のスマホにBlueGraysアプリをインストールし、4つの無料ツールと「LEDの点滅」プロジェクトを一度試しておけば、生徒の画面に何が表示されるかを前もって把握できます。

よくある質問

中学生にオームの法則をどう教えればいいですか?

公式を教える前に、生徒に予想させます。同じLEDに小さい抵抗と大きい抵抗をつけたら、どちらが明るいでしょうか?そのあとV = I × Rで電流を計算させ、回路を組んで、予想を目で確かめさせます。これには1色のLEDと4本の抵抗があれば十分です。

オームの法則の実験に必要な材料は?

1グループあたり、5 Vの電源(Arduino UnoかUSB給電のブレッドボード電源モジュール)、ブレッドボード、赤色LED、220 Ω・330 Ω・1 kΩの抵抗、数本のジャンパーワイヤーがあれば十分です。テスターがあると楽になりますが、必須ではありません。ArduinoのA0入力で電圧を測定できます。

テスターなしでオームの法則の実験はできますか?

できます。Arduino Unoのアナログ入力は0〜5 Vの電圧を読み取れるので、LEDと抵抗がつながる点をA0につなげば、シリアルモニタで両方の電圧を確認できます。生徒はI = V_R / Rで電流を自分で計算します。

5 Vで赤色LEDに必要な抵抗は?

赤色LEDの順方向電圧を約2 Vとすると、抵抗には3 Vが残ります。220 Ωなら約13.6 mA、330 Ωなら約9 mAが流れ、どちらも教室で安全に使えます。100 Ωでは約30 mAになり、一般的なLEDには多すぎます。

LEDがオームの法則に従わないのはなぜですか?

LEDは非線形の部品です。しきい値電圧より下ではほとんど電流が流れず、それを超えると電流が急に増えます。そのため、電流が数倍に変わっても、LEDの電圧はわずか0.数ボルトしか変わりません。オームの法則を当てはめるのは、LEDではなく、LEDと直列につないだ抵抗のほうです。

オームの法則のアクティビティにはどれくらい時間がかかりますか?

ここでの計画では、40分の授業2回です。1回目は予想と計算、2回目は明るさの実験、測定、比較に使います。時間が足りない場合は、1回目の授業の内容と明るさの実験だけを行えば、1回の授業に収まります。測定の部分は次の授業に回します。

全プロジェクトを見る
LEDの点滅
#1初級

LEDの点滅

電子工作の第一歩は、1個のLEDを点けたり消したりすることです。Arduinoで短い間隔で点灯と消灯を繰り返すと、LEDが素早く点滅します。ボードが光を制御する仕組みを最もシンプルな形で確かめ、これから取り組むプロジェクトの基礎を身につけます。

4.6(188)
1127
2個のLEDを点灯
#2初級

2個のLEDを点灯

2個のLEDが素早く交互に点滅します。一方が点くともう一方が消え、まるでボールを投げ合っているようです。ArduinoがそれぞれのLEDを5分の1秒ずつ点灯させ、次のLEDに切り替えます。1個のLEDの次に、複数の光をまとめて制御する方法を学ぶのに最適なステップです。

4.6(105)
343
信号機
#3初級

信号機

毎日道路で見かける信号機の小さな模型です。赤が2秒点灯し、黄が一瞬点灯した後、緑が2秒点灯します。その後、再び黄を経て赤に戻り、この動作を繰り返します。3個のLEDを順番に点けたり消したりしながら、タイミングの組み立て方を学びます。

4.8(131)
397
LDRで光の強さを測定
#11初級

LDRで光の強さを測定

部屋の明るさを数値で見てみませんか?光に反応する小さな部品、LDRで周囲の光を測定し、Arduinoが0.5秒ごとにその値をコンピューターの画面に表示します。手で覆うと数値が変わる様子を確認できます。自動で点灯する常夜灯などのプロジェクトへの第一歩です。

4.6(81)
139
LDRで作る常夜灯
#12初級

LDRで作る常夜灯

暗くなると自動で点灯し、朝になると消灯する小さな常夜灯です。光センサーが部屋の明るさを測定し、Arduinoが十分に暗くなったらLEDを点灯させ、明るくなったら消灯させます。街灯が夕方になると自動で点灯する仕組みも理解できます。

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ボタンでLEDを点灯(押している間のみ)
#9初級

ボタンでLEDを点灯(押している間のみ)

呼び鈴のように、押している間は点灯し、離すと消灯します。Arduinoはボタンの状態を常に読み取り、押されている間はLEDを点灯させ、指を離した瞬間に消灯させます。このシンプルな回路で、ボードが外部からの操作を検知する仕組みを学べます。

4.8(113)
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LCDディスプレイ付きデジタル電圧計
#56中級
プレミアム

LCDディスプレイ付きデジタル電圧計

自作の測定器で、電池や電源アダプターが出力する電圧を調べます。2つの抵抗で作る分圧回路が、高い電圧をボードで読み取れるレベルまで下げます。Arduinoが元の電圧を計算し、2行のLCDディスプレイにボルト単位で表示します。この回路では約55ボルトまでの直流電圧を測定できます。コンセントの商用電源には絶対に接続しないでください。

4.5(27)
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RGB LEDの使い方
#39初級
プレミアム

RGB LEDの使い方

1つのLEDに3つの色が入っています。RGB LEDが赤、緑、青の順に、それぞれ0.5秒点灯して0.5秒消灯し、このサイクルを繰り返します。ArduinoにRGB LEDを1つと抵抗を3つ接続するだけです。色とりどりの光を使うプロジェクトを、手軽に始められます。

4.9(73)
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